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2012年6月 7日 (木)

難民の密航者 みたい

5月14日、三時、ポーター全員とお別れだ。長い間重い荷物を担いで貰った。本当に感謝。私のザックと二人分をいつも担いでくれたポーターに心からお礼を言った。まだ10代のとってもいい青年だ。

 

ポーター達は、2日間ほどをかけ、歩いて自分たちの村に帰る。

 

荷物のないポーター達は、山を下るのは超特急のごとく速い。

 

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夕方5時過ぎにチャター車が迎えに来た。ここカンディンベまで、11時間かかったとの事。

 

えっ!そんなにかかるの?

 

それに、人は12人もいるのに、どうするの?車は一台みたいだし。

 

と、ごちゃごちゃ言っていたら、そのまま雷雨の中1トン近くも有る荷物を屋根や後ろに積み込み、12人を乗せて出発。

 

この雷と大雨の中車が走るのを考えると、とても怖い。

 

一列の三人掛けに私達4人が座った。身動きどころか折り重なった状態だ。

 

後ろの座席には5人が乗ったのだけれど、首を回して後ろを見ることさえ出来ない状態で、どうなっているのか全然わからない。

 

この荷物と、人満載で真っ暗なヒマラヤの稜線をひた走りに走る事に成った。

 

道と呼べる道ではなく、岩がごろごろしていたり、穴ぼこだらけで、悪路と言うのも良く言い過ぎの感じだ。

テレビで見るアフリカのサフアリーより、最悪!

 

車の幅いっぱいいっぱいで一歩間違えば、谷底。運転手さんは前を見るより、窓から体を乗り出して、後輪を見ながらハンドルを切っている。

 

もう運を天に任せるしかない。

 

急なカーブは、私達を降ろし、残りの全員がジープの谷側にぶら下がり、車が倒れないようにしてカーブを曲がる。

 

車のワイパーは無く、大雨の為助手席のシェルパが窓ガラスを拭いている。

 

ええんかな?

 

この車

 

車内は大音量で音楽がかかり、車は左右、上下に大きく揺れ山を幾つも超える。

到底寝訳なんかない。

 

真夜中、急に車が止まってエンジンがかからなくなった。こんな誰も通らないような道でエンストとは。私達どうなるんかしら?

 

真っ暗な中、ヘッドランプの明かりだけで、運転手と助手が工具を出して、なにやらトンカチ、トンカチしているのだけれど、そんなトンカチで直るの?

エンジンがかかるの?

私達帰れるの?

そんな作業を気長く待ちながら、Hさんが、ぼそっと「私達ってこの状況は、まるで難民の密入国者みたいやね」

本当にぴったりと言い当てていて、もう可笑しくって大笑い。

 

笑うしかないよね。この状況。

 

トンカチしていると、不思議、なんでやろうエンジンがかかった!向こうの人は、故障には大慣れみたい。

 

良かった!帰れる。

 

12時間、ヒマラヤの稜線を走りに走り、朝6時半空港のある村に着いた。

 

私達生きて帰れたね。

 

怖かった!

 

ここで、キッチンボーイ、コック、一人のガイドさんとお別れ、彼らは、これからまた夜のバスで8時間揺られて、カトマンズへ帰る。

 

私達は、ここから人力車3台に分乗して、1時間半ガタガタ道を又揺られやっと空港へ。

一時間もの長い時間、ガタガタ道を100何キロを乗せて、必死に自転車を漕いでいる背中を見ていると、申し訳なくって押して上げたいような。

でも、この一時間で彼にとっては、一日分以上の収入になったのよね。って納得させながら背中を見つめてた。

 

ストの影響で飛行機は席が取れず、取れた人から順に乗って、取り敢えずはカトマンズのホテルで集合。

 

全員が何とか今日の日に、集合できた。

 

 

こんな経験、もう二度と出来ないだろう、と言うかしたくないけど、終わってみれば、それも又楽しく面白い出来事でした。

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